梅雨が明けると、一気に犬とお散歩するには大変な季節がやってきますね。
「正しい」と思ってやっていたことが、実は逆効果だったり。
当たり前だと思っていた知識が、調べてみると全然違っていたり。
犬を守れるのは私たち飼い主。だからこそ、直接ダメージになるような間違った対処法は避けなければならない。
今年の夏を迎える前に、一度立ち止まって見直してみましょう。
それでも散歩行く?目玉焼きが焼けるほどに熱い夏のアスファルト

炎天下のアスファルトの温度が何度になるか、具体的に知っているだろうか。
「外は暑いけど、うちのこはトイレを外でするから散歩には連れて行ってあげたい」
という飼い主さん、ちょっと待って。
真夏のアスファルト表面温度は60℃を超えることがあるのを知っていますか。 ちなみに熱したフライパンに卵をいれて焼ける温度は70℃前後。そこをわんちゃんたちは素足で歩くのです。
うちは靴を履かせて散歩に行くから問題ない?・・問題は「ソコ」だけではありません。
14時ごろのアスファルトの体感温度は44.5℃。
同じ時間帯の天然芝の日陰は29.3℃で、その差は15℃以上。
犬の顔は地面に近い。人間が「暑いな」と感じているとき、犬はその数倍の熱にさらされています。
想像できますか? 小型犬の胴体と地面との距離は、わずか10〜20cm。あなたが屈んで、顔をアスファルトに10cmまで近づけてみたら――それが愛犬が毎日歩いている世界です。
中型犬でも30cm前後。私たちが立った状態で感じる「暑いな」とは、まったく別次元の熱を浴びながら歩いているのです。
確認方法は簡単。
手の甲をアスファルトに5秒間当ててみること。熱くて続けられないなら、犬を歩かせるのはやめましょう。
安全な散歩の目安:
- 午前10時前
- 午後4時以降
夕方でも地面の熱が残っている場合があるので、必ず手で地面の熱を確認する習慣をつけてみては。
黒い被毛だから熱い?最新の研究からわかった新事実

「黒い子は熱を吸収しやすいから、日差しの強い日は特に気をつけなきゃ」。そう思っていた。
ところが、米・南イリノイ大学の研究で黒と黄色のラブラドールを比較したところ、毛色に関係なく体温の上昇に差はなかったという結果が出ている。
体温調節という観点では、毛の色は関係なく、黒い毛も白い毛でも、体の内部の温度上昇は同じペースで進むことがわかりました。
ただし、黒毛は被毛の表面温度が高くなりやすいのは確かだ。触ったときに「熱い」と感じたら、日陰に移動させる・濡れタオルで冷やすといった対応は有効。
考えるべきは「黒だから特別に危険」ではなく、「どの子も同じように熱中症になる」という認識に立ち返ること。
白い被毛だから安心、ということではないので気をつけて。
それだけで平気?暑い日に水を飲まないとどうなる
夏になると水を飲む量が減る犬がいる。気温や湿度の変化が飲水量に影響することがあるらしい。
水分が不足すると血液の循環が悪くなり、脱水から熱中症へのリスクが一気に高まる。「今日はあまり飲まなかったな」を何日も続けるのは、じわじわと危険な状態に近づいていることを意味する。
そんなときに試してほしいのが、鶏肉スープを少し混ぜた水だ。香りと旨味が加わることで、自発的に飲む量が増えることが多い。
作り方のポイント:
- 鶏むね肉(脂肪の少ない部位)を使う
- 骨は絶対に入れない(内臓を傷つけるリスクがある)
- 塩・調味料は一切使わない
- 煮た後は表面の脂をしっかり取り除く
- 冷蔵保存して2〜3日以内に使い切る
特に膵炎リスクのある体質の場合、脂肪の除去は絶対に省かないこと。一晩冷蔵庫で冷やすと表面に白い脂が固まって取り除きやすくなる。
与えるときは冷たいまま出さない。人肌程度(40℃前後)に温めてから与えると消化への負担が少ない。冷蔵庫から出したばかりの冷たいスープをそのままあげることはNGだ。
氷については、「涼しそうだから」と大量に与えると消化器に負担をかける。砕いた小さい氷を少量ずつが基本。喜んで食べていても与えすぎには注意したい。
【冷たい水は逆効果!?】これだけは絶対やめて

これは動物看護師から直接聞いた話で、知っているかどうかで命の明暗が分かれるかもしれない情報だ。
熱中症になったとき、体に水をかけて冷やすのは正しい対応だ。でも、そこで使う水の温度を間違えると、助けるつもりが逆効果になる。
冷たい水は絶対に使わないこと。
冷水をかけると皮膚表面の毛穴が急激に収縮してしまう。そうなると体内にこもった熱が外に逃げられなくなり、かえって深刻な状態を招く危険がある。
使うべき水の温度は、常温〜やや涼しい程度。ぬるいと感じるくらいがちょうどいい。
ただし、これはあくまで応急処置だ。冷やしながら、速やかに動物病院に搬送することが大前提。「水をかけておけば大丈夫」ではなく、「病院に連れて行くまでの間、悪化させないための対応」として頭に入れておいてほしい。
「早く冷やしてあげたい」という焦りが、冷水に手を伸ばさせることがある。そのとき、この記事のことを思い出してほしい。
それ、人の感覚で決めてない?犬にとっての室温は別世界

「エアコンつけてるし大丈夫」。そう思っていても、設定温度によっては犬には十分でないことがある。
犬の快適な室温は26〜28℃、湿度は60%以下が目安とされている。人間が「少し涼しいかな」と感じるくらいが、犬にはちょうどいい温度帯だ。エアコンの設定が28〜29℃になっていて、人は快適でも犬には暑い、というケースは意外と多い。
首に巻く冷タオルを使う場合も注意が必要だ。「冷たい方が効果的」と思いがちだが、冷たすぎると血管が収縮して逆効果になる。15〜18℃程度が理想で、冷水で濡らして絞ったタオルがちょうどいい温度感になる。キンキンに冷えたタオルを直接巻くのは避けた方がいい。
夏バテで食が落ちた日のフード

水分も取れない、ご飯の食いつきも悪い。夏バテが進んでくるとそんなことが起きる。
嗜好性が高くて消化にもやさしいフードの存在が、そんな日には頼りになる。
うちの子も毎年この時期になると食が細くなる時期があって、いつものフードを残すようになったことがあった。調べてみると、夏は消化機能が低下しやすく、嗜好性の高いフードに切り替えることで食欲が戻るケースが多いらしい。
そんなときに試したのが「ミシュワン シニア犬用」。国産フードで、すっぽんが配合されているのが特徴。香りが強めで、食欲が落ちている時期でも食いつきが良かった。シニア期に入っていない子でも、夏バテ対策として取り入れている飼い主も多いようだ。
▶ ミシュワン シニア犬用の詳細はこちら
もう一つ試したのが「ドッグフードおさかな」。創業108年の鰹節屋が作っていて、刺身用のカツオ・マグロを使用している。魚の旨味が強く、肉系のフードに飽きてしまった子にもおすすめできる。脂肪分が少なく、消化への負担が軽いのも夏向き。
▶ ドッグフードおさかなの詳細はこちら
どちらも「食べてくれない日が続いたら、まずは香りの強さで気を引く」という考え方で選んだフード。夏バテで悩んでいる方は、一度試してみる価値があると思う。
まとめ:暑さから守れるのは飼い主だけ
散歩の時間も、体温の思い込みも、水分の大切さも、熱中症のときの対応も、室内の温度管理も。当たり前だと思っていたことほど、実は間違えていることがある。
夏の暑さから守れるのは、そばにいる飼い主だけです。
今年の夏を一緒に乗り越えるために、この記事から一つでも見直せることがあったなら嬉しいです。
となりのシュナプー 
